■実施日: <ワークショップ>2023年7月7日 <展示>2023年7月7日〜8月13日
■共創: Future Crafts [ 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)]
■会場: Panasonic Creative Museum AkeruE
■担当内容:
・企画設計(アートディレクション:中里亜純)
・イベントディレクション及び展示の全体ディレクション
・大学院生×小学生のプロジェクトマネジメント及びコーディネーション
プロジェクトについて
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の山岡潤一先生率いるFuture Craftsチームと協業し、同研究室に在籍する大学院生の研究内容を子どもたちが咀嚼し、自分たちの解釈で「研究のアウトプット事例協力」を行うというプロジェクト。
"研究プロセスやその成果をもっと外に開き、多様なアプローチを探りたい"と試みる山岡先生と、"AkeruEで活動する子どもクリエイターたちに社会の接点をより多く持ってもらいたい"というunworkshopの希望が重なり、始まる運びとなりました。
このプロジェクトの狙いとして、普段はあまり大学院生と接点のない属性である子どもが、研究に関わることによる新しい視点の獲得や、研究データの取得にあります。
おおまかな流れとしては、下記を行ないました。
① 研究のピックアップ&ワークショップ化
研究内容を一般の方(子どもから大人まで不特定多数)にも体験できるように体験のデザインを行い、イベント実施し、そこで彼らから研究内容に対する意見や体験の感想を取得する。またこれらのワークショップには、子どものパートナーをつけ、後に作品化してもらうための事前準備とした。
② 大学院生と子どもがプロジェクト伴走
先のイベントを手伝った子どもパートナーが、自身の特技や嗜好を用い、その研究内容を自身で解釈し、作品制作を行った。プロジェクト期間中は打ち合わせを行ない、研究内容と大きな乖離がないか、大学院生側がどのような成果をとくに求めているかなどを子ども側もヒアリングし、研究成果の一助となるようしっかり伴走する。
③ これらのプロセスおよびアウトプットの展示
作品制作後は、元の研究内容および子どもの作品の同時展示を行う。
プロジェクトを通じて
Future Craftsチームのプロジェクト意図を汲んだ動きのおかげで、パートナーを組んだ子どもたちも混乱することなく、ワークショップ及び展覧会は無事成功を収めることができました。
試行回数や、期間の長さ、アプローチなどはまだまだ改良の余地はありますが、違う属性の人間同士が同じ意志を持ち、上下関係なくプロジェクト活動を行う様は面白く、新しい発見や刺激が生まれる結果となりました。